被爆者相談所および法人事務所
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「相談電話のこえ」 2024年

2024年「東友」3月号から

身の回りの世話をしてくれていた夫も私と同じく要介護に。今後が不安です。

 女性、86歳。広島被爆。高齢夫婦の二人暮らし。ともに要介護。今後の生活についての相談。

 私は身体が不自由で一人で外出はできません。これまで、夫が身の回りの世話をしてくれたのですが、夫も病気がみつかって治療中で、私と同じように要介護となりました。これからの生活が不安です。助けてもらえる方法ははないだろうかと電話しました。
 私は部屋の中でも歩行器を使って家事をしています。通院時は夫が付き添いタクシーで出かけていました。タクシーの乗り降りや、病院での待ち時間も付き添ってくれていました。
 これまで夫婦二人で力を合わせて頑張ってきました。ホームヘルパーの利用も勧められましたが、知らない人に家に来てもらうのはどうしても抵抗があり、これからも人のお世話にはなりたくないと二人とも思っています。夫は、「少しずつ体力が戻ってきているから大丈夫」と言ってくれるので、もう少し今のままで頑張りたいとは思っているのですが……。

2024年「東友」1月号から

原爆症認定申請のための検査も、治療も身体に負担をかけるとの助言を受け…

 91歳、女性。広島2.5キロ直接被爆。長男から原爆症認定申請についての相談。

 母が腎臓がんと診断されました。東友会の資料を見て原爆症と認定される可能性があることを知り、書類を送ってもらいましたが、主治医の助言に従い、家族で相談して申請は出さないことにしました。
 主治医によれば、「画像検査などで腎臓がんがあることは明らかだ。しかし、厚生労働省が指定する『原爆症認定申請に必要な添付書類の一覧』には、がんの確定診断のために細胞を直接調べるなど身体に負担をかける検査が必要と書かれている。治療が必要らしいが、長期入院して経過も思わしくない高齢者に制がん剤などの負担をかける治療をするかどうかは難しい。そのような検査や治療は命にかかわることもあるので医師としては奨めたくない」とのことでした。
 被爆して80年近く、いろいろ苦しんできた母なので、認められるとよいと思ったのですが、残念です。